豊洲新市場から築地市内見学
土曜日, 6月 17th, 2017魍魎亭主人
2017年2月24日(金曜日)午前10時に ゆりかもめ豊洲駅に集合、豊洲シビックセンター内の豊洲文化センター8階第3研修室で、豊洲問題の現状と問題点を事前学習が行われた。講師は『臨海部問題を考える都民連絡会事務局長・市川隆夫氏』にお願いした。
学習会終了後ゆりかもめで市場前駅に移動、駅のホームから新しく完成した新市場の建物を見学。再度豊洲に戻って有楽町線で月島駅に移動、大江戸線に乗り換えて築地市場駅に移動。築地市場場外のすし処で昼食を摂り13時30分から『東京中央市場労働組合執行委員長・中澤 誠』さんの案内で、築地市場内-魚河岸を見学した。
2017年3月7日(火曜日)現在、市場の豊洲への移転は決まっていない。むしろ市川さんも中澤さんも、引っ越しには反対だという意向が強いように見えた。更には仲卸の多くの経営者の方が移転反対の方に固まりつつあるように聞こえた。
11月7日の新市場開場が迫る中、都知事選挙が始まり、鳥越氏らによる市場問題が争点化され、地下水モニタリング(2年間)の結果判明による見切り発車が検討されているなか、小池候補は立ち止まって考えると訴え、小池さんは知事就任後程なく開場日の延期決定。更に新市場施設建築物の下に予定のない地下空間があることが判明。汚染対策のために全ての建物の下に盛り土をするという、専門家会議の提言が守られず、誰が何時その様な決定をしたのかということも今のところ不明。
3月11日豊洲新市場問題を巡る不明部分が多すぎるとして、自民党の都議も重い腰を持ち上げ、都議会の中に100条委員会が設置され、審議が始まった。どういう結果が出るか、じっくり審議の過程を見守りたい。
2017年3月7日(火曜日)現在、市場の豊洲への移転は決まっていない。むしろ築地市場を整備してそ新市場は、当初メイン施設建設工事の入札不調 と云うことで、再入札の予定価格(事前公表)を決めるために都は各企業グループ(1回目の入札参加:各棟毎に1企業グループのみ)から不透明なヒヤリングの実施がされ、その結果、価格が1.7倍に膨張したと云われている。豊洲新市場の整備費について5,884億円が支出されている。これが欠陥品だと云うことで、色々不都合なものを排出している。この結果、此処は使い物にならない、2017年3月7日(火曜日)現在、市場の豊洲への移転は決まっていない。むしろ築地市場を整備してそちらで商売は継続すべし等々の論議が盛んに行われている。
しかし、豊洲新市場を捨てろという意見に対しては5,884億円が支払われていることについてどう考えるのか、キチッとした考えを示さなければならない。此処で支払われた金額は、都民の税金である。新市場を潰してしまうことに、簡単に都民が納得するかどうかは解らない。改修することで、現在問題になっている有害物質の排出を止めることが出来るのかどうか。冷静に検証することが必要だろう。もし、改修不能だとすれば、多目的な目的、例えば全県の物産展に使用する等を検討し、魚河岸は、現在の築地を改修して使用する等の論議を尽くすより仕方が無い。
それにしても聞く所によると、豊洲新市場の施設使用による家賃収入と比較して、それを遙かに上回るランニングコストが掛かるとされている。これも云ってみれば、有害物質の上に食品を扱う市場をセットするという、選択の過ちを犯したことに対する付けの請求をされると云うことではないのか。
現在、小池都知事は、豊洲新市場への移転については、慎重姿勢を示しているが、都議選が終わり、小池派の都議が一定数を占めるような状況がでた場合、改修工事を強化し、豊洲新市場移転の話が出てくるかもしれない。いずれにしろ今年の都議選は注目するに値する。
(2017.3.12.)