『北鎌倉-彼岸花探し』
木曜日, 4月 26th, 2012鬼城竜生
江ノ電四季の花歩き-地図とガイド付き沿線花の名所案内-という江ノ電発行の三つ折りを手に入れた。彼岸花の咲く頃になると、何時も彼岸花の写真を撮りに出かけているが、今年は鎌倉に行ってみるかと云うことで、彼岸花の咲くところを、この三つ折りを調べてみた。
英勝寺/鶴岡八幡宮/瑞泉寺/光触寺/東慶寺
の5ヵ所が上げられており、東京から出かけるとなると北鎌倉駅から近い東慶寺からということになる。京浜急行を横浜で乗り換え、JR横須賀線の逗子あるいは横須賀行きに乗り換え、北鎌倉で降りる。普通で乗り継いで、約1時間10分の行程である。
北鎌倉駅を降りて線路を渡って右側に出て、直ぐ傍にある“やま本きそば”で朝昼兼用の食事と云うことで、天ざるを注文した。最近、体重を気にして、あちこちで蕎麦を食っているので、麺類が嫌いだった昔に比べると、相当蕎麦についてはその味が気に為るようになっている。その感覚から云って、飛び抜けて美味い蕎麦だとは思わなかったが、観光地とは思えない値段で、これだけの蕎麦を食わせればまあまあと云うことだろう。それと最後に蕎麦湯を出して貰えたので、蕎麦湯を出さない店もある都内の蕎麦屋に比べれば数等ましである。
ところで松ヶ岡東慶寺は、禅・臨済宗のお寺である。横須賀線北鎌倉駅前、徒歩3分のところにあり、開山は北条時宗夫人覚山尼。弘安八年(1285)開創。五世後醍醐天皇皇女用堂尼以来松ヶ岡御所と云われ、二十世は豊臣秀頼息女天秀尼、明治に至るまで男子禁制の尼寺で、駈入寺また縁切寺としてあまたの女人を救済した。今は前円覚寺管長釈宗演禅師を中興開山とする男僧寺。
聖観音(重文)、初音蒔絵火取母(重文)、キリシタン聖餅箱(重文)、古文書、縁切文書、禅僧の墨跡等は松ヶ岡宝倉に出陳、水月観音(県重文)は水月堂に安置。西田幾太郎、岩波茂雄、大田水穂、和辻哲郎、三枝博音、高見順、川田順、安部能成、鈴木大拙、小林秀雄、田村俊子等の墓、前田青邨筆塚、向陵塚、佐佐木信綱歌碑、四賀光子歌碑等がある[北鎌倉松ヶ岡東慶寺略誌より転載]。尚、東慶寺の歴史的な位置付けについては東慶寺で頒布している“井上禅定 東慶寺歴史散歩”に詳しい。
さて問題の彼岸花は、よろしくなかった。最も東慶寺は夏の花イワタバコが有名なところのようで、境内の接する岩壁の岩肌にびっしりと葉が張り付いていた。しかしイワタバコの開花は6月中旬頃である。その他、白木蓮、しだれ桜、花菖蒲、紫陽花、金木犀、冬桜、