『紫陽花葉・紫蘇葉・胡麻葉の類似性について』
木曜日, 12月 8th, 2011KW:健康食品・紫陽花葉・紫蘇葉・胡麻葉・荏胡麻葉・類似性・毒性・成分
Q:紫蘇の葉・胡麻の葉と紫陽花の葉は似ていますか
A:調べた結果は次の通りです。
紫蘇葉
perilla frutescens britton var.acuta kudo。しそ科シソ属。漢名:紫蘇。中国中部及び南部原産。生食、漬物、着色、香味用に畑で栽培される1年草。全株に芳香がある。茎は四角で分枝、高さ20-40cm。葉は有柄、薄く柔らかで紫色。花は7-9月、枝先に総状の花穂を付け、小花の下に包葉がある。4個の分果は宿存萼の底。品種は青紫蘇、赤紫蘇で縮緬紫蘇(forma crispa makino)、片面紫蘇(forma discolor makino:裏赤)、青紫蘇(forma viridis makino)、縮緬青紫蘇(forma viridicrispa makino)。萼5列、花冠5列、雄しべ4。▼中国の「神農本草経集注」の中品に、紫蘇は蘇の名称で収載されている。古くは種子が用いられたようであるが、現在では中国でも一般的に葉が用いられている。我が国では紫蘇及び近縁植物の葉と枝先を乾燥したものを蘇葉ととして第十四改正局方に収載されている。蘇葉は解熱、鎮咳、鎮静、健胃効果が伝承され、香蘇散、参蘇飲、神秘湯などの鎮咳去痰薬、風邪薬に配合されている。▼紫蘇葉部分には精油成分として主成分のperilladehydeなどのモノテルペン類、elemicin、dillapiol及びrosmarinic acidなどのフェニルプロパノイド、shisonin、malonylsなどのアントシアン配糖体、フラボン及びその配糖体などが含まれる。また食用とされる葉にはcarotene、vitamin類及びcalciumやpotassiumなどのミネラルが豊富であり、栄養価の高い野菜として評価されている。また紫蘇種子油にはα-linolenic acidが主成分として含有されている。
胡麻葉
sesamum indicum L。別名:sesamum indicum L.。ごま科ゴマ属。漢名:胡麻。インド又はエジプト原産。古くから油料植物として栽培する1年草。全体に短毛を密生。茎は四角で直立、高さ1m位。葉柄の基部に小さな瘤がある。花は8-9月。長さ2.5cm、4本の雄しべは2本ずつ長さが異なる。花冠筒状5裂、萼5深裂。