Archive for 9月 13th, 2011

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『池上本門寺名園松濤園』

火曜日, 9月 13th, 2011

                        

       鬼城竜生

 

池上本門寺に自ら名園と称する『松濤園』がある。東京都旧跡に指定されている緑豊かな庭園で、慶応四年三月、新政府軍の参謀・西郷隆盛と徳川軍の勝海舟が、江戸開城の交渉を行った場所であるといわれている。

妙見堂-01

桂離宮の建築・造園で名高い小堀遠州の作庭と伝わる庭園が、期間限定で公開されるというので9月2日(木曜日)出かけてきた。

妙見堂-02

西郷・海舟の会見場には石碑が建てられると共に茶室『浄庵』が建てられている。更に期間中は茶室「鈍庵」、「根庵」の内部を外から見学することができるとしているが、茶室を外から眺めて

妙見堂-03

もあまり感興は起こらないが、御茶の経験がなければ、中に這入れたとしても同じような反応ということだろう。敷地は13000?とされており、豊富な湧き水をたたえる池泉

妙見堂-05

 

には“亀島”があり、松濤之滝も見られる。

園内を一渡り拝見した後、前回七福神で回ったときに見損なった亀の背に乗る灯籠を見る為“妙見堂”に回ることにした。前回は偉く長い階段を昇らされたが、どうやら本門寺の境内と繋がっているような感じがしたので、兎に角行ってみることにした。本門寺に這入るときに上がる加藤清正が寄進整備したものと伝えられる此経難持坂(しきょうなんじざか)の手前を左に曲がり、日蓮さんの銅像の前を過ぎてなを奥に行くと“妙見堂”を指し示す案内が出ていた。妙見堂は、南谷壇林の守護鎮守として、加藤清正息女瑤林院が奉納した「妙見菩薩立像」を祀る御堂

妙見堂-04

であるとする紹介がされている。

なるほど台座が亀になっている石灯籠があったが、相当古い物だと見えて、頭と尻尾の部分が欠けていた。

前回来たときには気がつかなかったが、御参りに来ていた女性の方が、階段を下りないで、境内の左奥に行くのが見えたのでその道を行ってみたが、なんと大田区池上会館の上に出た。しかも驚いたことに本門寺の五重塔がいい位置に見えて、前から探していた絶好のアングルを提供する場所だった。次の桜の時期には是非ともここから五重塔を撮ってみたいと思っている。

     (2010.9.25.)