Archive for 3月, 2009

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『後発品の値段について』

日曜日, 3月 22nd, 2009

   魍魎亭主人

 

1日1回のザイロリック錠100(薬価30円20銭)を、後発品のアロシトール錠100mg(薬価25円90銭)に変更してもらったが、薬剤料は1日単位で四捨五入するということで、結果的に1日の薬剤料は3点となり、価格に差が出なかった。薬局で説明を聞いても、よく理解できない。薬局のいうことはどういうことなのか?。正しいのか?。

[事務局回答]

薬剤料の計算方法を説明。理解いただく。

[H19.7.18.患者電話 薬事新報,No.2551:1173(2008)]

 

ハッキリ申し上げて、今回のこの事例、何も無理に後発医薬品に変更しなくても良かったのではないかと思われる。

後発医薬品は、一般的に開発費用が安く抑えられることから、先発医薬品に比べて薬価が低くなっており、政府においては、患者負担の軽減や医療保険財政の改善の観点から後発医薬品の使用促進を進めているところである。』というのが、厚生労働省の立場のはずである。

だとすれば、後発医薬品への変更は、患者にとって費用負担の軽減があるということが大前提で、貴方の支払いも少なくて済むから御国が実施しようとしている医療費抑制に御協力をというのでなければおかしいのではないか。

この事例では、患者にとって何のメリットもないのに、後発医薬品への変更がされたわけで、このような苦情が寄せられたということは、患者は納得していない。ある意味でいえば、患者は無理強いされたという認識しか無いということで、その意味では患者の承諾無しに後発医薬品に変更したといわれても仕方がない。

今回の事例では、後発品変更に成功した薬局だけが、後発医薬品への変更率を上げたということで、評価されるのかもしれないが、患者に何の利益もない後発医薬品への変更は、後発医薬品使用の基本的路線から脱線しているといえるのではないか。

厚生労働省が声高に、薬剤師の存在価値を引き合いに出してまで、種々圧力をかけているため、薬局の薬剤師としては、功を焦る余り強引に変更を迫ったのか、あるいは何の理由もなく闇雲に変更を迫ったのか、理解できないところもあるが、患者にとって何の利益もないことを無理強いしたのでは仏作って魂入れずで、なんで強行したのか不思議である。

何れにしろ患者に不信感を持たれたのは事実である。更に現場において患者との話し合いが不調に終わったということは、薬剤師が強制したんだと患者にいわれても仕方がない。

   (2008.12.22.)

墓参り(柿田川・源平川・楽寿園)

日曜日, 3月 22nd, 2009

?? 鬼城竜生

暮れも間近な平成18年12月17日、親父は97歳を迎えて、終の棲家に旅立った。親父は生まれも育ちも静岡県の三島で、兵隊で満州に行っていた間を除いて、多分長期にわたって三島から出たことはないはずである。自分が長く住んでいた所にお墓を作るのは三島-01 当然の成り行きで、親子二代100年を超える居住地、しかも自分の出自である堂庭の蓮華寺に墓を作っている。

従って墓参りということになれば、三島に行くということで、8月12日(月曜日)に出かけることになった。ご多分に漏れず、市内の交通の便は悪い。バスの時間を見たが寸法の合う時間のバスはなく、三島駅前から車に乗ることにした。子供の頃は、三島広小路から堂庭まで歩いていたので、距離的にはさほどのことはないと思うが、それでも三島駅からでは1時間以上は掛かるかもしれない。

蓮華寺は、この辺りでは古いお寺になるが、最近は色々と手が加えられており、石仏なども増えて来ている。歴代住職の墓も整備され、記載されている墓誌を見る限り、歴史の重みを感じるものになっていた。

所で我が家の墓は、地元に住んでいる弟が来たと見えて綺麗に掃除がされていた。花も飾られていたが、やや萎びかけていたので、寺の近所に店開きしていた花屋から花を買ってきて差し替えるとともに、我が家から持参した線香を手向けた。

何時もなら直ちに帰ってしまう所であったが、今回は少し歩くことにした。と言うのも、三島に来る前、新聞の案内記事で、源平川に“三島梅花藻”の花が咲いていたというのを見たからである。正直、小・中学生の頃までは源平川に“三島梅花藻”の花が咲いていた記憶はあるが、その後は見たことがなかったので半信半疑、その確認のために市内を歩いてみることにしたのである。

寺の門を出て右に行くと柿田川に突き当たる。柿田川の直ぐ下流は狩野川との合流点で、この辺りは昔、芹を採ったりクレソンを三島-02 採ったりした記憶があるが、今は水が少なくなったのか、湿地遅滞は川の近傍に見られなくなっている。そういえば小学校5年くらいの時に芹を採りに川岸に入り、胸位までズブズブ沈み、底なし沼に落ちた探検家みたいな気分になったが、今はそれほどの湿地は残っていない。

柿田川に突き当たって左に曲がり川を越える橋のたもとに神社があり、『柿田橋記』とする石碑が見えた。橋を渡って川沿いに上流に向かったが、驚いたことに分譲住宅が並んでいた。人口の減少が言われている中、この辺りで分譲住宅の希望があることに驚いたが、三島・沼津に、それほどの人間を養うだけの仕事があるのだろうかというのが正直なところである。

暑い中、歩きながら川岸を覗いていると、柿田川の川岸に蕎麦の旗を棚引かせている店が見えた。階段を下りて店に入ったが、間合いを過ぎていたので、客は誰もいなかった。冷や酒と蕎麦を頼み、眼の前の水面を見ていたが、“三島梅花藻”の花が咲いているのは確かに咲いていたが、此処は柿田川で源平川ではない。

その後柿田川の水源に辿り着いたが、此処も昔の水量は失われていた。柿田川は富士山に大量に降る雨や雪がやがて伏流水となり、あちこちの溶岩の裂け目をから噴出す、るその湧水群の中の最大規模のものがこの柿田川で、川幅約40-100m、長さ約1,200mはあるとされている。1日100万噸前後の湧水量は静岡県東部地区の飲料水として利用されている。 三島-04

中学生の頃この川でも泳いだことがあるが、水温が低すぎて5分とは入っていられなかった。水から揚がると唇は変色して紫色になり、身ぶるいが続くため、焼けた石に抱きつかなければいられなかった。そんな思いをして何故泳ぎに来たかといえば、三島の川の水は何処でも似たような冷たさということと、此処では上手くすると鮎が銛で突けるという成果が得られたからである。ただ、当時の中学生は、遊びに行くのにバスに乗る金がもらえるわけではなく、歩いて来なければならなかったのと、冷えた体を温めるための手頃な石が無かったため、余り評判の良い泳ぎ場ではなかった。つまり遠くまで来なくても、家の近所に適当な泳ぎ場がある。ということで、そう何回も泳ぎに来たという記憶はない。

帰りは広小路までバスで戻り、源平川を遡って、水源である楽寿園まで行ったが、本来、源平川の水源となる『小浜池・はやの瀬・中ノ瀬』に水がなかった。当然源平川に“三島梅花藻”などは影も形も見えなかった。

楽寿園内に併設されている郷土資料館と万葉の森を見て新幹線で戻ってきたが、いずれにしろ水の町三島の水源が、誘致した工場による地下水のくみ上げで、限りなく少なくなっているという現実だけはしっかり認識できた1日だった。本日の歩行数14,235歩。

(2009.1.30.)

浄慶寺(彼岸花)

土曜日, 3月 21st, 2009

鬼城竜生

小田急線柿生駅から徒歩10分、麻生区上麻生にある浄慶寺は二度目の訪問である。前回は紫陽花の写真を撮りに出かけたのだ が、今回は彼岸花浄慶寺(彼岸花)-01の写真を撮りに出かけた。2008年9月23日、日程が彼岸花にとって丁度都合の良い日かどうかは分からないが、山勘で出かけたということである。

ただ、問題はその日が浄慶寺の彼岸花にとって絶好の日和なのかどうか、それは行ってみなければ分からないということである。自然の、特に花を撮ることの難しさは、行った日が最高に花が咲き誇っているのかどうか。行って見てまだチョット速いという時期であっても、もう一度行き直すというのは、趣味で写真を撮る素人としては、そこまでの根性はないということになる。

所で何故浄慶寺かというと、境内各所に色々な姿をした羅漢像が置かれているという、素人好みの被写体があるからである。プロの写真家と異なり、納得が行くまで待つとか、反射板を使うとか、色々腕の振るいようがあろうというものである。しかし、こちとらは年と共に視力が衰えピント合わせが出来なくなっているから馬鹿チョンカメラに変更、重いのが嫌だから軽いのにしてということで、甚だ意気地のない話になっているため、カメラ以外の道具は持ち歩きたくない。という体たらくなのである。

浄慶寺(彼岸花)-02 従って、花だけを写しても、大した写真にはならない。花の前とか後ろとかに色々な姿の羅漢像があることで、写真を引き立てようという魂胆。

パンフレットによると、浄慶寺は元和元年(1615年)の開山浄慶寺(彼岸花)-03 とされている。浄土宗のお寺で、御本尊は阿弥陀如来。ところで阿弥陀如来というのはなんだろうかという疑問が突然湧いてでた。Wikipediaによると梵名は「アミターバ:amitaabha」、あるいは「アミターユス:amitaayus」といい、それを「阿弥陀」と音写する。大乗仏教の如来の一つ。西方にある極楽という仏国土を持つ(極楽浄土)。阿弥陀仏・弥陀仏ともいうと解説されていた。

ところで『アミダクジ』というのがある。アミダクジの「あみだ」は、阿弥陀如来に由来するとされている。アミダクジは室町時代から行われていて、真ん中から外に向かって放射線状に人数分の線を書い浄慶寺(彼岸花)-04てそれを引いていたという。蜘蛛の巣に似た形を想像するが、その形を阿弥陀仏の後光に似ていると見立てた人がいて、この名がついたといわれている。まあ、見事な発想といわざるを得ないが、現在では平板なものに変わってしまったにもかかわらず、名前だけが元のまま残っているということのようである。勿論、本来の意味については、今の人は殆ど知らないということである。

最も我が方も、神社仏閣を歩いているのは、信心のためではなく、歩く歩数を稼ぐのと、単なる被写体という不信心。これでは余りに罰当たりということで、貰えるところでは御朱印を頂戴することにしているが、浄慶寺ではまだ頂戴していない。どなたも居なくとも写真は撮れるが、御朱印は誰か居ないことには戴けないということである。

浄土宗については、承安5年(1175年)に法然さんが、念仏の教えを広め始めたのが嚆矢で、この年が浄土宗の立教開宗の年とされるとする説明が見られる。『南無阿弥陀仏』の唱名を唱えれば、往生できるということのようである。

浄慶寺の右手の山腹に秋葉神社が見られるが、此処に置かれている一対の狛犬は東京の小石川傳通院より移されたものだという。本来浄慶寺は“柿生の紫陽花寺”といわれるほどに多くの紫陽花が植えられているが、今回の狙いは“彼岸花”である。ただ、彼岸花の花の様子を見ると、本日が絶好の日和であったのかどうかを分からないが、11,135歩を稼がせては戴いた。

(2009.2.6.)

「アロマターゼについて」

金曜日, 3月 6th, 2009

KW:薬名検索・アロマターゼ・aromatase・cytochrome P-450・シトクロムP-450・チトクロムP-450・P-450・pigment

 

Q:アロマターゼについて

 

A:アロマターゼ(aromatase)=estrogen合成酵素。アンドロゲンのC19ステロイドからC18ステロイドのestrogenへの芳香化学反応を触媒する末端酸化酵素。卵巣、胎盤、筋肉、脂肪組織、肝、脳等広範囲に分布し、特に脳内アロマターゼは、脳の性分化、性行動等に関与することが示唆されている。その他シトクロムP-450aromの一つと考えられているとする報告も見られる。aromataseは女性ホルモンであるestrogenの合成を担っているが、それ以外にも脳の性分化や性行動、骨代謝、発癌など重要な生理機能に関わっている。

aromataseは脂肪組織、筋肉、肝臓などに広く分布すると同時に、乳癌組織にも存在し、乳癌細胞へのestrogenの供給に重要な役割を果たす。閉経後女性では卵巣機能の低下により、末梢組織等におけるaromataseの発現が亢進した状態にある。

cytochrome P-450:単にP-450と呼ぶこともある。還元型で一酸化炭素(CO)と結合し、吸収スペクトル上450nm付近に吸収極大を持つヘム蛋白の総称。名称はその分光学的性質に由来し450nmに吸収極大を示す色素(pigment)という意味でP-450と命名された。これらのヘム蛋白質は、全て電子伝達体ではなく、酵素活性を示すので酵素命名法から見てシトクロムと命名するのは、必ずしも正しい命名法ではないとされているが、一般に用いられているという。

機能的には各種のステロイドホルモン、胆汁酸、プロスタノイドの合成・分解反応、脂肪酸のω酸化、vitamin D活性化反応など多岐にわたる生体物質の合成・代謝に関与する他、体内に取り込まれた薬剤等外因性物質や種々の内因性物質を酸化的に代謝する一原子酸素添加酵素である。主に肝臓に存在するほか、各種臓器にも少量ながら分布する。細胞内ではミクロソーム分画やミトコンドリアに存在する。

薬物代謝をはじめ、ステロイドの生合成と代謝、コレステロール代謝、vitamin D活性化、脂肪酸やアラキドン酸代謝等に重要な働きをしている。また飲食物と医薬品の相互作用に関連して重大な影響を与えることも知られている。

 

1)今堀和友・他編:生化学辞典 第3版;東京化学同人,1998
2)渡邉建彦・他:くすりの効き方を科学する-第2版分子を標的とする薬理学;医歯薬出版,2008
3)後藤 稠・代表編:最新医学大辞典 第2版;医歯薬出版株式会社,1996

    [011.1ARM:2009.1.6.古泉秀夫]

「薬物に対する超音波の影響」

金曜日, 3月 6th, 2009

KW:物理化学的性状・超音波・超音波ネブライザー・ultrasound nebulizer・nebulizer・霧・aerosol

 

Q:超音波ネブライザーの場合、吸入薬が超音波によって容易に破壊され、薬効が無くなってしまうということがあるのでしょうか。

 

A:超音波ネブライザーは、超音波振動子によって薬剤を微粒子(ミスト)にし、噴霧するものである。従来から超音波ネブライザーによる薬液の変性問題が指摘されており、洗浄、消毒にも問題があるとされていた。そのため最近ではジェット式ネブライザーが推奨されているとする報告が見られる他、最近になってメッシュ式超音波ネブライザーが登場し、薬液変性と消毒・洗浄の問題はほぼ改善されたとする報告も見られる。

超音波(ultrasound)は、ヒトの耳では聞くことが出来ない2,000Hz以上の高い周波数を持つ音をいうとされている。ヒトの可聴域は約16-2,000Hzである。超音波は高い周波数の指向性が鋭く、超音波束として利用できる。超音波は生体組織を媒体として伝播するが、強度が小さい限り生体に対する障害はない。診断に利用される超音波は2-10MHzの範囲である。

超音波ネブライザー(ultrasound nebulizer)で使用される超音波周波数は約2.4MHz(オムロン超音波ネブライザーNE-U07)あるいは約180kHz(メッシュ式超音波ネブライザーNE-U22)とする報告が見られる。

超音波ネブライザーは、薬剤を微細な霧(aerosol)として吸入させる霧滴吸入法である。噴霧器(nebulizer)と陽圧発生装置からなり、aerosolを作る。霧粒子の大きさは作用させたい部位に応じて、喉頭・気管では直径5-10μL、気管支・肺胞では1-5μL、副鼻腔では3-6μLが適正であるとする報告が見られる。これらの微粒子を得るための超音波としては、比較的低周波数であり、特にメッシュ式超音波ネブライザーは、より低周波数であり薬剤に対する影響が少ないことが予測される。

塩酸プロカテロール(procaterol hydrochloride)を用いたネブライザーによる噴霧性・安定性試験の結果によると、メッシュ式超音波ネブライザーの使用によって薬剤に対する影響は何等なかったとする報告がされている。

なお、ネブライザーとして使用する薬剤は副腎皮質ホルモン、血管収縮剤、蛋白分解酵素(protelytic enzyme:プロテアーゼ)、気道粘液融解剤、抗生物質などであり、用途に応じて選択する。吸入されたaerosolは粘膜より血中に吸収される。副鼻腔炎、呼吸器疾患(急・慢性鼻炎、喉頭炎、アレルギー性鼻炎(allergic rhinitis:鼻アレルギーなど)が適応である等の報告がされている。

 

1)今堀和友・他編:生化学辞典 第3版;東京化学同人,1998
2)高久史麿・他監修:治療薬マニュアル 2008;医学書院,2008
3)吉山友二・他:塩酸プロカテロール吸入液ユニットのネブライザーによる噴霧特性及び薬剤安定性;呼吸,22(9):904-912(2003)
4)伊東政男・他総編集:医学書院医学大辞典;医学書院,2003

 

       [014.4.ULT:2008.4.26.古泉秀夫]

「薬用炭と活性炭」

金曜日, 3月 6th, 2009

KW:薬名検索・薬用炭・活性炭・activated charcoal・葯用炭・medicinal carbon

Q:薬用炭と活性炭の関係について

A:薬用炭について次の説明がされている。

性状:本品は黒色の粉末で、臭い及び味はない。

名称:activated charcoal[USP][EP]、葯用炭(yaoyongtan)[中]、活性炭[食添];CAS-16291-96-6。medicinal carbon[英]。

本質:解毒薬

来歴:15世紀頃から脱色に用いられ、その後多くの製法が考えられたが、1900年Ostrejkoが高温で二酸化炭素を用いるガス賦活法、含炭素物質に金属塩類物質を添加してから加熱する薬品賦活法を発見して以来、急速な発展を遂げた。

製法:活性炭の製造には植物質を原料とする。一般には各種木炭、おが屑、石炭、植物繊維質など含炭素物質であればどれでもよいが、原料と製品の吸着力とは密接な関係を有するので秘密な点が多い。木炭の活性化について、賦活機構の理論について、まだ決定的な説はないと報告されている[1。

薬効薬理:薬用炭はその吸着性を利用して、過敏症及び消化管内醗酵による生成ガスの吸収、毒物の吸着に用いる。しかし酵素、vitamin、鉱物質等も吸着するので、消化を妨げることがある。吸着する毒物としては毒性アミン、食品から分解して生成した有機酸、細菌等の産生した代謝物質があり、同様の理由で、解毒薬として塩化水銀(II)、strychnine、phenol、atropine、morphine、phenolphthalein、毒茸中毒等に用いられる。

用法・用量:薬用炭として、通常成人1日2-20gを数回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

JECFAの評価:毒性dataがないので、1日摂取量は確立していない。ろ過剤、除去剤としてGMPに従って使用される時、食品中に残渣は存在しない。

以上、日本薬局方では『薬用炭』と命名されているが、食品添加物公定書では『活性炭』と命名されており、何れも同一のものであるとすることが出来る。

1)第十五改正日本薬局方解説書;廣川書店,2006
2)薬用炭添付文書,2007.8.改訂
3)日本医薬品添加剤協会Saefety data,2008.9.16.

[011.1.ACT:2008.10.15.古泉秀夫]