「ノルバスク錠・ディオバン錠の副作用」
KW:副作用・ノルバスク錠・ディオバン錠・amlodipine besilate・valsartan・背痛・腰背部痛
Q:長期に亘り上記の2剤を服用しているが、最近、背中等の筋肉痛が起こり始めた。これは薬の副作用か。
A:ノルバスク錠・ディオバン錠の報告されている副作用は、下記の通りである。
[分類]一般名・商品名 | 承認適応症 | 関連が推定される副作用 |
[217]amlodipine besilate ノルバスク錠 (ファイザー) |
高血圧症、狭心症 | 筋・骨格:関節痛、筋肉痛、背痛、筋痙攣、筋緊張亢進。 |
[214]valsartan ディオバン錠 (ノバルティス) |
高血圧 | その他:筋肉痛、関節痛、倦怠感、浮腫、CK上昇、胸痛、疲労感、しびれ、味覚異常、ほてり、血糖値上昇、血清コレステロール上昇、血清総蛋白減少、腰背部痛、脱力感。 |
服用中の両剤ともに、背痛あるいは腰背部痛の副作用が報告されている。添付文書上、これらの副作用発現の背景については何等書かれていないため、服用開始後何日程度で発現したのか、背痛あるいは腰背部痛の痛みの程度あるいは発現の因果関係等の詳細は不明であるが、いずれにしろ副作用と考えられる症状が発現している以上、処方医に相談し、処方変更等の対応を求めることが必要であると判断する。
1)高久史麿・他監修:治療薬マニュアル 2008;医学書院,2008
[065.AML:2008.6.29.古泉秀夫]