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『足も驚く菜の花畑』

金曜日, 4月 25th, 2008

鬼城竜生

11,399歩が、2008年1月9日に携帯電話の万歩計に出た歩数である。川崎駅から二宮駅まで、JRで出かけた。二宮駅では北口に出て、ロータリーを突っ切って坂道の取り付きに立つと、町役場から『吾妻山』という案内が目に付いた。

吾妻山-001 いきなり相当急な坂道を登って公園入り口の階段前に出たが、吾妻山の標高は136.2mという先入観をもって出かけたので、気楽に考えていたのだが、期待は見事に裏切られた。『吾妻山』の案内がされているHPに、『海辺から一気に立ち上がっている』と紹介されているのは伊達ではなく、階段は甚だしく急で、取り付いたはいいが息切れがして、二度ばかり休まなければならなかった。一つには山を登る階段にしては、普通の室内に設置されている階段のように幅の狭い階段になっているため、段数を昇と足に対する負担がもろに来るということのようである。最もこちらも予測以上に足腰が弱っており、山頂の展望台まで約20分ということであったが、その前に所要時間は使い切ってしまった。

ところで展望台に行くまでの道筋で、蝋梅の木を見つけたが、この間何回か眼にした蝋梅の花とは違って、縮れた糸みたいな黄色の花が咲いていた。木には蝋梅の名札が付いていたので、蝋梅に間違いはないのだろうが、しながわ水族館のあるしながわ公園の梅林に2-3本ある蝋梅の花とは別品種の花のように見えた。更に道筋の所々に水仙が植えられていたが、1-2本の花が見られるだけで、水仙の見頃を迎えるまでには、まだ少し時間が必要なようである。その他、頂上までの間に躑躅の木が植えられており、花の時期が来れば見事な花を見せる吾妻山-002 だろうと思われた。

展望台には既に何人もの人がいて花を見ていたが、展望台から見る菜の花の群落は息を呑む見事さであった。小学生の頃、菜の花畑はいくらでも見られたが、平面的に展開する畑とは違って、上から下に立体的に見える菜の花は、眼に迫るものが違って見えた。更に場所によっては、菜の花越しに遠方の山々を取り込んで写真が撮れるということで、風景の範囲を広げることが出来るという利点が見られた。どうやら晴れてさえいれば、展望台からは富士山も見えるようで、桜の花越しに富士山を写した写真がホームページ上に公開されていた。

吾妻山-003 帰りは『釜野』経由で川匂神社、西光寺経由で、石仏の写真を写しながら二宮駅に戻ろうと考えたが、朝飯抜き、昼飯まだという状態で歩く距離ではないような気がしたので、今回は温和しく吾妻神社方面の下り道を取ることにした。吾妻神社は縁結びの神様ということであったが、登りにはこちらの道を使った方が登りやすいのではないかと思ったが、さてどうなんでしょうか。

二宮駅の北口まで戻り、昼飯を食わずに川崎まで戻るのは無理と判断して、駅の直ぐ側にある和食専門の飯屋に入ったが、そこで食った鯵の叩き定食は、腹が減っていたのは抜きにして、旨い飯を食わせていただいた。

吾妻山公園で見られる花は、月別にそれぞれの花が見られるようである。菜の花(1-2月)、桜(3-4月)、ツツジ(4-5月)、紫陽花(6-7月)、コスモス(7-8月)。

ところで二宮駅といえば、国立病院の統廃合反対闘争の一環として、国立小児病院の二宮分院廃止が提案された時、反対闘争の支援のために二、三度下りた記憶があるが、その時は海側に出たので、南口に下りたのだと思うが、既に十数年前の記憶であり、南口まで行って周りの風景を眺めてみたが、定かな記憶としては残っていなかった。

(2008.1.18.)