「アルツハイマー病治療薬AC-3933について」

 

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Q:アルツハイマー病治療薬AC-3933について

 

A:AC-3933(大日本住友)はベンゾジアゼピン受容体(BZR)インバースアゴニスト作用を有する認知症治療剤(経口剤)である。BZRインバースアゴニストはGABAの機能を減弱させ、間接的に中枢神経系を亢進させる。脳内acetylcholine量を増やすことで、記憶障害を改善するacetylcholine esterase阻害剤とは作用機序が全く異なり、acetylcholine遊離促進によりacetylcholine神経系を賦活すると共に、グルタミン酸神経系を賦活する作用を有し、認知症の中核症状である記憶障害の改善が期待される。

開発段階:前期第II相臨床試験終了(欧州)、前期臨床第II相臨床試験(米国)。国内では第I相臨床試験開始。2004年大日本製薬は、aventis社に日本を除く全世界の開発権をライセンスしたが、2005年ライセンスを解消した。国内第II相臨床試験は2007年開始を予定している。

一般名:未定

剤 型:経口剤

 

1)治験薬一覧;New Current,17(28):27(2006.12.20.)
2)治験薬一覧;New Current,18(7):29(2007.3.20.)

   [011.1.AC:2007.4.10.古泉秀夫]