治験薬一覧:F

 

治験記号:FC/TA-891

<一般名:ritipenem acoxil hydrate>

概要

[商]ペネマック(田辺製薬)。ペネム系抗生物質。申請中。[剤型]錠剤。経口投与時に主に腸管壁のエステラーゼによりアセトキシメチル基が加水分解され活性体として吸収されるプロドラッグである。活性体は各種β-ラクタマーゼに安定で、グラム陽性菌、グラム陰性菌に広範囲な抗菌スペクトルを有し、特に好気性グラム陽性菌及び嫌気性菌に対して優れた抗菌力を示す。

出典

トライアルドラッグス2000;株式会社ミクス,2000・月刊ミクス,11:87(2000)

 

治験記号:FG-7051

<一般名:paroxetine>

概要

[商]Paxil(米国・GSK)、Seroxat(英国・GSK)、パキシル(日本・GSK)。選択的セロトニン再取込阻害剤(SSRI)。抗うつ剤。[適]うつ病・うつ状態・パニック障害。

出典

The Medical Letter日本語版,19(14):53(2003.7.7)

 

治験記号:FK-199

<一般名:zolpidem tartrate>

概要

[商]マイスリー(藤沢)。2000年9月承認。非ベンゾジアゼピン系の入眠剤。催眠作用の発現が早く、残存作用がないなどの効果の他1.連用しても薬物依存性がなく耐性もない。2.禁断症状や反跳現象がない。3.循環器、呼吸器、記憶に対する影響も少ない等の特徴を有する。精神疾患を伴わない不眠症におけるニトラゼパムとの二重盲検試験で、本剤は有効性で有意に優れていた。仏・サノフィ-サンテラボ社提携。

出典

月刊ミクス,10:100(2000)

 

治験記号:FK-317

<一般名:———>

概要

[治験薬]
抗ガン抗生物質。米国での第2相試験を2000年中頃に開始予定。国内では海外データ活用を目指し申請にトライする。(藤沢薬品)。放線菌が産生するプロドラッグタイプの注射用抗がん性抗生物質。固形癌に対して既存薬よりも高い抗腫瘍効果を示す。マイトマイシンC、アドリアマイシンとの交差耐性を示さない。臨床第II相試験段階。藤沢薬品。

出典

日刊薬業:第10427号,2000.2.25.・月刊ミクス,10:100(2000)

 

治験記号:FK-366

<一般名:zenarestat>

概要

アルドース還元酵素阻害作用による糖尿病性末梢神経障害治療剤。米国において第II相臨床試験段階で神経生検を実施し、神経繊維密度、神経伝達速度等において有意な改善が見られた。Clinical
End Pointは神経伝達速度と痛覚などの自覚症状の改善である。96年3月一部地域を除く全世界を対象として米・ワーナー・ランバート社にライセンスした。臨床第III相試験段階。藤沢薬品。米国・臨床第三相段階。欧州・臨床第三相段階。

出典

月刊ミクス,10:100(2000)

 

治験記号:FK-463

<一般名:——–>

概要

注射用深在性真菌治療剤。ミカファンギン。藤沢薬品。ヒト細胞に存在しない真菌の細胞壁合成を阻害するため、高い安全性が期待される。in vitroで強い抗菌活性を示し、カンジダ属からアスペルギルス属まで幅広い抗菌スペクトルを有する。99年9月米国の化学療法学会において臨床第II相試験での優れた有効性と安全性が報告された。臨床第III相試験段階。米国・臨床第三相段階。欧州・臨床第三相準備中。[治験薬]。抗真菌薬。米国第3相試験。欧州治験計画中。国内では海外データ活用を目指し申請にトライする。(藤沢薬品)

出典

日刊薬業:第10427号,2000.2.25.・月刊ミクス,10:100(2000)

 

治験記号:FK-506

<一般名:tacrolimus hydrate>

概要

[治験薬]
タクロリムス。疾患修飾性抗リウマチ剤。藤沢薬品。放線菌Streptomyces tsukubaensisの代謝産物から発見された強力な免疫抑制作用を有する物質で、既に経口剤、注射剤が発売されている。自己免疫疾患を初めとした炎症性皮膚疾患の局所部位への適用に対応できる軟膏剤として開発されている。申請中。[商]プロトピック軟膏。

出典

高杉益充:Drug Information;月刊ミクス,5:100-101(2000)・トライアルドラッグス;株式会社ミクス,1999

 

治験記号:FK-614

<一般名:——–>

概要

グリタゾン系とは異なるベンズイミダゾール系のインスリン抵抗性改善剤。各種NIDDM(インスリン非依存性糖尿病)において先行品に比べ明らかに強い血糖低下作用を示し、高い安全性も確認されている。臨床第II相試験段階。藤沢薬品。[治験薬]。糖尿病治療薬。構造的にグリタゾン系に属さないインスリン抵抗性改善剤。国内では海外データ活用を目指し申請にトライする。(藤沢薬品)。

出典

日刊薬業:第10427号,2000.2.25.・月刊ミクス,10:100(2000)

 

治験記号:FK-888

<一般名:——–>

概要

欧州での第2相臨床試験を2000年中に終了、速ければ年内に欧州又は米国で第3相試験を開始し、欧米で2002年申請、2003年度発売を見込む。国内では海外データ活用を目指し申請にトライする。(藤沢薬品)。ニューロキニン拮抗薬。1995年から勧められていた第II相試験の結果十分な有効性が得られなかったとして治験中止。

出典

日刊薬業:第10427号,2000.2.25.日刊薬業,2000.10.2.

 

治験記号:FK-960

<一般名:——–>

概要

アルツハイマー型痴呆症治療剤。作用機序はゲノム研究により解明中であるが、海馬神経におけるソマトスタチンの遊離を促進、シナプス伝達を促進と考えられる。アルツハイマー型痴呆症の中核症状である記憶障害に対する有用性が期待され、口渇等のコリン刺激様の副作用がないと想定されている。臨床第II 相試験段階。藤沢薬品。[治験薬]。抗痴呆薬。記憶に深く関与する神経伝達物質セロトニン及び神経ペプチド・ソマトスタチンの両物質を刺激する新タイプの抗痴呆薬。米国での第2相臨床試験を2000年中に終了させ、第3相臨床治験を開始、2003年の申請、2004年度の発売を目指す。国内では海外データ活用を目指し申請にトライする。(藤沢薬品)

出典

日刊薬業:第10427号,2000.2.25・月刊ミクス,10:100(2000)

 

治験記号:FKK-138

<一般名:——–>

概要

遺伝子組換えによりヒト天然型t-PA(組織プラスミノーゲンアクチベーター)のN末端からKringe
I domainまでの領域を欠失させ、更に275位のArgをAspに変換した構造を有する1本鎖の蛋白質で、大腸菌を宿主として産生される。非臨床試験でプラスミノーゲン活性化におけるフィブリン依存性が高く、更に血中半減期が長いなどの特性を示した。ヒトでは血中半減期は、従来のt-PAの5?8倍を示す、約7分であったの報告がされている。[適]急性心筋梗塞。静注。(化血研)。

出典

高杉益充:DI室;月刊ミクス,3:62(2001)

 

治験記号:FPI-31

<一般名:human leukocyte interferon-α>

概要

[商]INFα(日赤・扶桑)。抗腫瘍性免疫賦活剤、抗ウイルス剤。申請中。[剤型]注射用凍結乾燥製剤。[適]B型慢性肝炎、C型慢性肝炎、菌状息肉症。ヒト白血球にセダンウイルスを作用させて誘発し、生成物を精製したもの。抗ウイルス作用・抗腫瘍作用が期待されている。(扶桑薬品-日本ケミカルサーチ-日赤)。

出典

トライアルドラッグス2000;株式会社ミクス,2000

 

治験記号:FS-69

<一般名:———>

概要

作用時間を延長し、造影能を増強した第二世代の超音波造影剤。対象領域は心腔等。第II相及び第III相臨床試験臨床治験(中外-米・モレキュラーバイオシステム社)。

出典

月刊ミクス,12:73(2000)

 

治験記号:FTY-720

<一般名:——–>

概要

腎移植。新規作用機序-リンパ球のホーミング二より、副作用が少なく、安全性の高い免疫抑制剤。米国・欧州において第II相臨床試験段階(ウェルファイド-ノバルティス)

出典

月刊ミクス,3:38(2001)