アダラートL錠の粉末化について
KW:物理化学的性状・特殊用例・粉末化・錠剤粉砕・アダラートL錠・ニフェジピン・nifedipine・徐放錠
Q:アダラートL錠の粉末化調剤は可能か
A:アダラートL錠(バイエル薬品)は、1錠中にニフェジピン(nifedipine)10mg・20mgを含有する淡赤色のフィルムコーティ ング錠である。
なお、本剤の製剤上の特性について『粒度分布が一定である微粉化ニフェジピン(micronized nifedipine)を用いることにより吸収遅延型又は溶出持続型が達成されたことによる持効錠』とされている。
剤型 | × |
温度安定性 | ? |
湿度安定性 | ? |
光安定性 | ? |
水溶解性 | ? |
力価 | ? |
味 | ? |
臭い | ? |
融点 | ? |
総合判定 | × |
なお、本剤の粉末化については、インタビューフォーム-X-3.薬剤取扱い上の注意点として『本剤は徐放性のフィルムコーティング錠であり、粉砕により作用持続性及び光に対する安定性が失われることが考えられるため、 粉砕して使用しないこと』とする注意事項の記載がある。
従って、本剤を粉末化することは本剤の製剤特性である持効性を喪失させるため行ってはならない。
なお「L」の略号はLong actingの略記である。
[014.4.NIF:2004.10.4.古泉秀夫]
- アダラートL錠添付文書,2001.10.改訂
- アダラートL錠インタビューフォーム,1999.10.作成