イムノゴールドSについて
日曜日, 1月 6th, 2008KW:健康食品・機能性食品・担子菌類・イムノゴールドS・イムノエース・AHCC・植物性多糖類・BRM・Biological Respons Modifiers・BCG・MER・レンチナン・バヒアラン・ビラコンポリマー・ベスタチン・Active Hemi Cellulose
Q:癌治療中の患者が健康食品と思われる「イムノゴールドS」を服用したいと医師に相談しいるが、これは何か
A:イムノゴールドSについて次の資料が入手できた。
イムノゴールドS ・イムノエース [製造元:(株)アミノアップ化学] |
AHCC(Active Hemi Cellulose)は、穀類をはじめとする植物体に、数種類の酵素を働かせて得られた「植物性多糖類」である。カプセルタイプのイムノゴールドS とAHCCの有用性を高めたマイクロ顆粒タイプのイムノエースがある。
イムノゴールドSは、担子菌を大型タンク培養法を用いて醗酵分解し、独自製法で抽出・精製した植物多糖類加工食品である。活性化されたヘミセルロース(AHCC)・リグニン・多糖蛋白質やミネラルを豊富に含む。
1粒:180mg 90粒/瓶 |
最近、食品による生体の調節機能が見出され、栄養組成やカロリー量の観点からだけでなく、内分泌系、神経系、免疫系などと係わり合いを持つ生体調節機能、いわゆる三次機能に注目していく動きがあり、新たなバイオサイエンスの登場も伴って、健康を増進させ、病気を予防し、また病気を治療する物質の探究が盛んになっている。このような作用を有する物質を総称してBRM(Biological Respons Modifiers)と呼称している。
この主なものとしてBCG、MER等の細菌由来物質。レンチナン、バヒアラン等の多糖類、ビラコンポリマー、ベスタチン等の合成物質などがある。しかし、BRMはその殆どが静注薬として使用されており、経口で使用されているものは皆無に等しい。
このような背景の中、食品としての免疫賦活物質の開発研究からAHCCが見出された。AHCCは、そのままあるいは食品に添加した場合、消化管を経由して吸収され、BRM的働きをするこれまでにない物質である。
*AHCCの概略 |
AHCCは、担子菌液体大量培養と独自の方法による菌糸体抽出物質で、活性ヘミセルロースをはじめとする植物繊維やβ-1・3グルカン等の多糖類を豊富に含有する。また、これらの成分の他、更に多くの有効成分が含まれていると考えられ、種々の試験の結果
- 免疫賦活作用
- 成人病予防等
の作用が確認されている。
*AHCCの性状 |
蛋白質 | 脂質 | 灰分 | 鉄 | ビタミンB1 | ビタミンB2 |
8.7g | 0.1g | 5.3g | 3.7mg | 0.97mg | 0.40mg |
残留農薬:有機塩素系残留農薬;不検出
ラット 経口(♂) | 28.3g/kg |
ラット 経口(♀) | 30.1g/kg |
AHCCは、多くのBRMと同様に、好中球の集積を促進する一方、TNF誘導活性を増強した。このことはAHCCが、食細胞が関与する生体防御機構を活性化し、抗癌作用、抗ウイルス作用に関与していることを意味している。実験結果が示すように、AHCCが細菌製剤、サイトカイン類のように生体防御機構に増強的に働くことで、AHCCが生体防御機構を調節し、健康な状態を保持する働きを有していることを意味している。
実際に生体防御系に関る疾病を持つヒトに、日常生活の中でAHCCを摂取してもらった結果、症状の改善が認められた。
[015.9.IMU:2007.2.7.古泉秀夫]
- 週間読売,1997.3.23.
- 小砂 憲一:食品における免疫賦活物質の開発;New Food Industry,35(2):46-48(1993)
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