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マコモの薬効について

月曜日, 12月 24th, 2007

KW:健康食品・漢方薬・マコモ・ハナガツミ・真菰・黒穂病菌・マコモ墨・マコモ耐熱菌・作用機序・伝承効果

 

Q:岸辺に生える植物の"マコモ"を服用している患者がいる。身体によいといわれており、お風呂にも入れるとされているが、これは具体的にどの様な作用があるのか。

A:マコモ→ハナガツミ。ZizanialatifoliaTurez.。日本各地及び台湾、中国、インドシナ、東シベリアの熱帯から亜熱帯に分布、沼地に生えるイネ科の大型多年草。

マコモ(真菰)→沼や川などの水辺に群生する稲科の大型多年草である。大きいものは2mを越え、地方によりコモガセ、コモガヤ、マコ、チマキグサ、カツミ、ハナカツミ、ガッゴなどとも呼ばれている。わが国では田圃の水路など至る所の湿地帯に見られ、更に中国大陸や沖縄、北米インディアンの間では現在でも食用としているといわれる。

中国では黒穂病菌の寄生した若い茎を菰角(こもづの)といい食用とし、菌の成熟したものは油を加えてマコモ墨といい眉墨とした。

効用・効果:マコモを母体にして発生させる微小単細胞生物は「マコモ耐熱菌」と名付けられ、製品化された。

マコモ耐熱菌については、未だ科学的に解明されていないとされているが、マコモ耐熱菌は微生物ながら病疫微生物ではない。マコモ耐熱菌は無数の繊毛で被われ、体内で芽胞を形成する。芽胞中に自身が生きるための栄養を蓄え、1000℃の高熱にも死なないマコモ耐熱菌は、三つの形に変化し、体内から代謝物質を排出するが、この代謝物質が人体に有効ではないかとされている。

「マコモ」は、全て手作りで、野生の真菰を刈り取る。太陽光により乾燥。乾燥した真菰を砕断し、特許技術を駆使して「マコモ」を作り上げる。マコモ耐熱菌の酸化抑止力から還元性食品とする健康食品である。

「マコモ」風呂については、マコモを湯船に入れ入浴するとされているが、お湯を換えずに継続使用するとする紹介がされている。

なお、真菰の伝承されている効果は高血圧、肝炎、糖尿病、胃腸病などである。

水分(減圧乾燥法) 2.4% 灰分 29.0%
蛋白質 15.8% カルシウム 672mg/100g
脂質(ソックスレー抽出法) 0.4% リン 252mg/100g
繊維 13.0% 鉄分 61.2mg/100g
糖質 39.4% 100g中のカロリー 229Kcal

なお、上記以外の微量成分については報告されていない。また、本品は健康補助食品であり、薬効の標榜はされていないため、詳細な薬理作用等は不明である。

商品名:MAKOMOHARMONY100U・マコモ

製造元:株式会社マコモ
[〒988-02宮城県気仙沼市字岩月千岩田196-1]

発売元:光苔株式会社
[〒988宮城県気仙沼市田中前2-10-1TEL.0226-470-4571]

[510.FD38.015.4ZIZ][1996.7.2.・1999.3.23.一部修正.古泉秀夫]


  1. 牧野富太郎:原色牧野植物大図鑑;北隆館,1986
  2. マコモ販売株式会社・私信,1996.6.24.[東京都新宿区若葉1-20ハイネス四谷302号TEL.03(3559)7092FAX.03(3350)5857]
  3. 健康考古学研究会・編:マコモの不思議;株式会社日本通信教育連盟,1995
  4. 国立国際医療センター薬剤部医薬品情報管理室・編:NHS.DI-News,No.1555,1997.6.10.より転載。