治験薬一覧:S
木曜日, 8月 16th, 2007
治験記号:S-0139
<一般名:——–>
概要
脳血管障害治療剤。注射剤。エンドセリンA受容体拮抗剤。各種の動物実験で脳血管攣縮や脳虚血性疾患に対して効果が確認されている。臨床第IIa相段階。塩野義製薬。
出典
月刊ミクス,9:111(2000)
治験記号:S-1090
<一般名:——–>
概要
広域経口セフェム系抗生物質。広範囲の抗菌スペクトルと強力な抗菌力を有する臨床効果は呼吸器感染症で85.1%、尿路感染症で85.1%、皮膚・軟部組織感染症で79.1%と高い有効率を示し、副作用は2.5?4.3%であったとされている。臨床第III相試験。2003年申請予定。塩野義製薬。
出典
月刊ミクス,9:111(2000)
治験記号:S-1153
<一般名:——–>
概要
抗エイズ薬(NNRTI=非核酸系逆転写酵素阻害剤)。米・アグロン社に導出。本剤はHIV-1の新鮮臨床分離株や耐性株に対して強いウイルス増殖抑制活性を示すとともに、耐性株の出現が他のNNRTI剤に比べて有意に遅いなどの特徴を有する。2000年第4四半期に申請予定。臨床第II/III相試験試験段階。塩野義製薬。
出典
月刊ミクス,9:113(2000)
治験記号:S-1360
<一般名:———>
概要
抗エイズ薬。経口剤。インテグラーゼ阻害剤。2000年5月から米国で臨床第I相試験開始。塩野義製薬。
出典
月刊ミクス,9:111(2000)
治験記号:S-1452
<一般名:domitroban carcium dihydrate>
概要
アレルギー性鼻炎治療剤(トロンボキサンA2受容体拮抗剤)。血小板凝集と平滑筋収縮に対して強力で持続的な抑制作用を有する。当初は、血栓、PTCA後の再狭窄抑制、喘息で開発していたが、現在はアレルギー性鼻炎で開発中。臨床第IIb相試験段階。塩野義製薬。
出典
月刊ミクス,9:111(2000)
治験記号:S-1746
<一般名:——–>
概要
AMPA/Glycine拮抗剤。前臨床。2000年9月から米国で臨床第I相試験開始予定。国内前臨床。塩野義製薬。
出典
月刊ミクス,9:111(2000)
治験記号:S-2474
<一般名:——–>
概要
[治験薬]
消炎鎮痛剤。COX-2選択性。スーパーアスピリン。プロスタグランジン(PG)を産生する酵素シクロオキシゲナーゼには、COX-1、COX-2の2種類の酵素が存在し、COX-1は、血小板、胃、腸、腎など殆どの組織に常時存在し、生体の生理機能の調整に関与する。一方、COX-2は比較的限られた単球、線維芽細胞、滑膜細胞、血管内皮細胞など特定の細胞に存在し、何らかの刺激により一過性に誘導され、炎症や発熱など病理学的作用にかかわるPGの産生に関与している。従来の非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)では、COX-1、COX-2の両方を阻害するため、 COX-1阻害による胃腸障害などの副作用が発現する。従って、選択的にCOX-2を阻害することで、 抗炎症作用が優位にあらわれ、COX-1阻害による副作用が軽減できる。[適]慢性関節リウマチ。phase I(2000.2.16.現在)(塩野義製薬)
出典
1)奥田隆彦.新薬展望1998.COX?2阻害薬.医薬ジャーナル.増刊号.34(S-1),1998,88-93.
2)今井史彦.新薬展望1999.COX?2阻害薬.医薬ジャーナル.増刊号.35(S-1),1999,136-140.
治験記号:S-2678
<一般名:——–>
概要
IgE抗体に作用する抗アレルギー剤。2000年9月から欧州で臨床第I相試験開始。その後米国でも実施予定。国内前臨床試験段階。塩野義製薬。
出典
月刊ミクス,9:111(2000)
治験記号:S-3013
<一般名:——–>
概要
抗炎症剤。分泌型ホスホリパーゼA2阻害剤。臨床第IIa相段階。米・イーライリリー社-塩野義。
出典
月刊ミクス,9:111(2000)
治験記号:S-3304
<一般名:——–>
概要
抗悪性腫瘍剤。経口剤。マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)阻害剤。MMPは癌細胞の基底膜浸潤、血管への侵入、転移などに重要な役割を果たしている。本剤はMMP阻害剤としてMMP活性を選択的に阻害し、血管新生抑制作用を持ち、これまでの前臨床試験では副作用が殆ど確認されていない本剤への期待は高い。臨床第IIa相段階。米国で臨床第II相試験予定。
出典
月刊ミクス,9:111(2000)
治験記号:S-4522
<一般名:——–>
概要
HMG-CoA還元酵素阻害剤。本剤がLDL-コレステロールを65%以上低下させ、HDL-コレステロールを14%上昇させるなど、先行するスタチン剤を上回るプロファイルと共に高い認容性が確認されたとしている。英・アストラゼネカ社に導出。臨床第III相試験。海外で2001年第2四半期に申請予定。塩野義。
出典
月刊ミクス,9:113(2000)
治験記号:S-4661
<一般名:——–>
概要
カルバペネム系抗生物質。注射剤。抗菌スペクトルが広く、強力な抗菌力を有する一方、既存製品に比べて腎デヒドロゲナーゼに優れた安定性を示すため、単剤での静注が可能。慢性気道性感染症や複雑性尿路感染症等の難治性感染症に効果を発揮する。臨床第III相試験段階。2003年申請予定。塩野義製薬。
出典
月刊ミクス,9:111(2000)
治験記号:S-5920
<一般名:——–>
概要
全身性炎症反応症候群(SIRS)治療剤。注射剤。分泌型ホスホリパーゼA2阻害剤。SIRSは手術後侵襲、熱傷、膵炎など各種の原因により惹起される。このSIRSの状態が長く続くと種々の臓器障害が起きて重症化する。本剤は重度急性膵炎モデルで有用性が認められた。第IIa相臨床試験段階。米・イーライリリー社-塩野義製薬。
出典
月刊ミクス,9:111(2000)
治験記号:S-7701
<一般名:——–>
概要
抗繊維化剤。経口剤。組織障害の修復機能、繊維化のメカニズムである繊維芽細胞の増殖とコラーゲンの産出を抑制する作用が期待され、まずは自発性肺繊維症を対象に臨床第IIa相試験準備中。米・マルナック社-塩野義製薬。
出典
月刊ミクス,9:111(2000)
治験記号:S-8510
<一般名:——–>
概要
抗痴呆薬。ベンゾジアゼピン受容体インバースアゴニスト。中枢性ベンゾジアゼピン受容体を介した選択的な脳機能賦活作用がある。動物実験では脳内のアセチルコリン量を増加させ、学習改善作用を示す。また、極めて少量で脳機能を賦活させ、不安誘導や痙攣などの副作用もないことが示された。臨床第IIa相段階。2000年第4四半期に欧州からI/IIを開始し、引き続き米国でも実施予定。塩野義製薬。
出典
月刊ミクス,9:111(2000)
治験記号:S-8921
<一般名:——–>
概要
高脂血症治療剤。経口剤。胆汁酸吸収阻害剤で、コレスチラミンより50倍強力な血清コレステロール低下作用と抗動脈硬化作用がある。2000年9月から欧州で臨床第I相試験開始予定。塩野義製薬。
出典
月刊ミクス,9:111(2000)
治験記号:SCH-29851
<一般名:loratadine>
概要
[商]クラリチン(シエリングプラウ)。抗アレルギー剤、慢性蕁麻疹、通年性鼻アレルギー、成人気管支喘息。申請中。[剤型]錠剤。持続的で、抗コリン性の副作用と催眠作用がない抗アレルギー剤である。抗ヒスタミン作用の他に、ヒスタミンやLTC4等のメディエーターの肥満細胞からの遊離抑制作用や細胞内へのカルシウム取込抑制作用を有する。
出典
トライアルドラッグス2000;株式会社ミクス,2000
治験記号:SH/TA-508
<一般名:mixture of galactose palmitic acid>
概要
[商]レボビスト(田辺-日本シエーリング)。超音波診断用造影剤。[適応]心エコー図検査における造影、ドプラ検査における造影、子宮卵管エコー図検査における造影。1999年9月発売。
出典
月刊ミクス,11:87(2000)
治験記号:SHU-555
<一般名:ferucarban>
概要
[商]レゾビスト(シエーリング)。MRI用造影剤。申請中。[剤型]静注用剤。ferucarbanは超常磁性酸化鉄(マグネタイト)がcarboxydextranに包接された微粒子であり、肝臓におけるMRI用造影剤として開発されている。海外では2000年にヨーロッパにおいて上市されている。
出典
明日の新薬CD-ROM,2000.12版
治験記号:SHU-555A
<一般名:ferucarban>
概要
[商]レゾビスト(シエーリング)。MRI用造影剤。申請中。[剤型]静注用剤。ferucarbanは超常磁性酸化鉄(マグネタイト)がcarboxydextranに包接された微粒子であり、肝臓におけるMRI用造影剤として開発されている。海外では2000年にヨーロッパにおいて上市されている。
出典
明日の新薬CD-ROM,2000.12版
治験記号:SK-827
<一般名:kallidinogenase>
概要
[商]アプニン(三和化学)。末梢循環改善薬。人尿由来カリジノゲナーゼ。申請中。[剤型]点滴静注用。[適応]バージャー病、閉塞性動脈硬化症。アミノ酸残基238個からなる酸性糖蛋白質で、その分子量はゲル濾過法で約54000である。人の尿から抽出・精製された腺kininogenaseで、血漿中のkininogenに作用してkallidinを産生。ブタ膵臓由来のものが医薬品として使用されているが、抗原性の問題で静脈投与が出来ないことから確実に有効性を発揮し、かつ安全性の高い注射剤の開発が求められていた。
出典
トライアルドラッグス2000;株式会社ミクス,2000
治験記号:SK-827
<一般名:kallidinogenase>
概要
[商]アプニン(三和化学)。末梢循環改善薬。人尿由来カリジノゲナーゼ。申請中。[剤型]点滴静注用。[適応]バージャー病、閉塞性動脈硬化症。アミノ酸残基238個からなる酸性糖蛋白質で、その分子量はゲル濾過法で約54000である。人の尿から抽出・精製された腺kininogenaseで、血漿中のkininogenに作用してkallidinを産生。ブタ膵臓由来のものが医薬品として使用されているが、抗原性の問題で静脈投与が出来ないことから確実に有効性を発揮し、かつ安全性の高い注射剤の開発が求められていた。
出典
トライアルドラッグス2000;株式会社ミクス,2000
治験記号:SKF-101468
<一般名:ropinirole hydrochloride>
概要
[商]レキップ(スミスクラインビーチャム)。抗パーキンソン病薬。ドパミンD2受容体作動薬。申請中。[剤型]錠剤。ドパミンD2受容体作動薬で、抗パーキンソン病薬として開発されている。
出典
トライアルドラッグス2000;株式会社ミクス,2000
治験記号:SKF-104864
<一般名:nogitecan hydrochloride>
概要
[商]ハイカムチン(SKB)。代謝拮抗剤。カンプトテンシン誘導体。申請中。[剤型]点滴静注。カンプトテンシンの高い抗腫瘍性を保持し、毒性を軽減した水溶性の誘導体である。作用機序はカンプトテンシンと同様、トポイソメラーゼIを特異的に阻害することによるDNA合成阻害剤である。
出典
トライアルドラッグス2000;株式会社ミクス,2000
治験記号:SK-P-9701
<一般名:dextranormapaste>
概要
デキストラノーマペースト(佐藤製薬)。感染を伴う滲出性創面の浄化剤である。デキストラノーマには創傷部位から浸出液を吸収するとともに、壊死物質や細菌を除去して、創面を浄化することにより肉芽形成及び表皮形成を促進する効果があるが、散剤であるため、褥瘡患者等には側臥位で処置する際不便があった。本薬はペースト状であるため、使用機能性が向上したと報告されている。
出典
高杉益充:DI室,月刊ミクス,2:96(2000)
治験記号:SL-66
<一般名:———>
概要
銀担持ゼオライト(資生堂)。腋臭防止用製剤。抗菌力の強い銀イオンの他に、銀よりもゼオライトに対するイオン親和力の低い亜鉛イオンとアンモニウムイオンを銀イオンとともに担持することにより、銀イオンの脱離を阻止し、かつアンモニウムイオンの効果により変色を抑制しようとしたもので、製剤はゼオライトを10%配合したパウダースプレーとされている。既に抗菌薬として汎用されている0.2%-トリクロサン配合のパウダースプレーとの二重遮蔽左右対比較試験の結果、トリクロサンに比較して有意に優れた腋臭防止効果を示したとされる。
出典
高杉益充:DI室;月刊ミクス,4:72(2001)
治験記号:SM-10902
<一般名:pimilprost>
概要
[商]スキプロン(住友製薬)。末梢循環改善剤。皮膚潰瘍・褥瘡治療剤。申請中。[剤型]軟膏剤。安定なプロスタサイクリン誘導体で、生体内のエステラーゼにより生理活性体である遊離酸、SM-10906に変換され、これが血小板凝集抑制や血管拡張作用を発揮する。モルモット耳介に経皮投与した本薬は、全身作用を惹起することなく皮膚温度を上昇させることから局所適応可能な末梢循環治療薬であるとの期待がもたれている。
出典
トライアルドラッグス2000;株式会社ミクス,2000
治験記号:SM-11355
<一般名:———>
概要
第II相臨床試験(住友製薬)。脂溶性の白金錯体アルキル系抗癌剤。原発性肝細胞癌に対して優れた有効性を示す。米国でアロネックス社の抗癌剤アロプラチンとの特許係争が結審し、ア社はアロプラチンの開発・販売を行い、同社は契約一時金、ロイヤルティなどを受ける。SM-11355の米国における開発の可能性も担保される。
出典
月刊ミクス6:48(2001)
治験記号:SM-13496
<一般名:———>
概要
第一相臨床試験(住友製薬)。ルーランに続く非定型精神病薬で、錐体外路系・中枢抑制などの副作用が少ない。治療係数が高く、安全性の高いSDAとして期待されている。
出典
月刊ミクス6:48(2001)
治験記号:SM-21000
<一般名:———>
概要
第一相臨床試験(住友製薬)。1998年10月、米・リジェネロン社から国内における独占的製造・販売権を取得したBDNF(Brain-Derived
Neurotrophic Factor:脳由来神経栄養因子)。当面、筋萎縮性側索硬化症で開発を進めるが、糖尿病治療薬としても開発を検討中。将来はアルツハイマー病、パーキンソン病なども視野に入れる。
出典
月刊ミクス6:48(2001)
治験記号:SM-26000
<一般名:———>
概要
第II相臨床試験(住友製薬)。米・ギリアードサイエンス社が創製したアムホテリシンBをリポソームで包み込んだDDSの抗真菌剤。真菌の細胞膜に選択的に付着するため、ヒト細胞への影響を抑え、副作用の低下が期待できる。
出典
月刊ミクス6:48(2001)
治験記号:SM-5887
<一般名:amrubicin>
概要
住友製薬で化学的に全合成されたアントラサイクリン誘導体で、DNRのデメトキシ体で、更に9位のアミノ基と糖の部分に構造的な差異がある。本薬の未変化体のin vitroにおける抗細胞性はadriamycinの1/10以下と極めて弱いが、その13-OHはADRと同等以上に強い。本薬の作用機序で特記すべきは、DNA塩基対間へのインターカレーションはADRより数倍弱い。本薬特にそのOH体はトポII阻害作用があり、トポII依存性のDNA鎖切断活性が強い。本薬の人血漿中濃度は急速に下降し、T1/2は短い。一方、血球中の未変化体とOH体は高濃度であり、OH体は連日投与で血球中で次第に上昇し、蓄積性を示す。本薬の第II相臨床試験は悪性リンパ腫、非小細胞肺癌、表在性膀胱癌(膀胱虫)で進行中である。主な副作用は白血球(好中球)減少、貧血(Hb減少)、血小板減少で、非血液毒性は軽度から中等度の悪心、嘔吐が認められたが、脱毛は非常に軽度であった。
出典
藤田浩:構造活性相関の話-抗癌剤(アントラサイクリン系);日本薬剤師会雑誌,50(2):273-279(1998)
治験記号:SM-5887
<一般名:amrubicin hydrochloride>
概要
[商]カルセド(住友)。アントラサイクリン系抗癌剤。抗腫瘍性抗生物質製剤。申請中。[剤型]静注・局注。9位のアミノ基を構造上の特徴とするアントラサイクリン系の化合物で、マウス実験腫瘍、ヒト腫瘍株に対してアドリアマイシンより優れた抗腫瘍活性を示し、副作用も軽減される。
出典
トライアルドラッグス2000;株式会社ミクス,2000
治験記号:SM-9018
<一般名:perospirone hydrochloride hydrate>
概要
[商]ルーラン(住友)。抗精神分裂病薬、非ベンゾジアゼピン系。塩酸ペロスピロン水和物。精神分裂病。申請中。[剤型]錠剤。5-HT2(5-hydroxytryptamine)とD2(dopamine)の両レセプターに非常に高い親和性を有する。また、両レセプターに誘発される行動を抑制する。更にハロペリドールやクロルプロマジンに比べると弱い中枢性の抑制作用を有する。
出典
トライアルドラッグス2000;株式会社ミクス,2000
治験記号:SMP-140
<一般名:——–>
概要
1997年12月、米・ジェネンテック社から日本での独占的な開発・輸入・販売権を取得した遺伝子組み替え天然型人成長ホルモン溶液製剤と持続性製剤。第III相臨床試験。
出典
月刊ミクス6:48(2001)
治験記号:SMP-536
<一般名:——–>
概要
α-ガラクトシダーゼA(α-GALA)。第II相臨床試験(住友製薬)。1999年1月、米・トランスカリョテックセラピーズ(TKT)社から導入したファブリー病治療薬。ファブリー病はα-GAL A欠損による糖脂質代謝異常症。X染色体連鎖の伴性遺伝で主に男子に発症する致死性の遺伝病で根本的な治療薬がない。医療上の有用性が高いと判断して開発する。
出典
月刊ミクス6:48(2001)
治験記号:SMP-797
<一般名:——–>
概要
前臨床試験(住友製薬)。ACAT阻害剤の中で最強の活性を有する動脈硬化治療薬。グローバル開発を本格化させる。
出典
月刊ミクス6:48(2001)
治験記号:SN-308
<一般名:sumatriptan>
概要
[治験薬]。コハク酸スマトリプチン(グラクソ-ウエルカム)。選択的5-HT1B/1D作動剤で、片頭痛発作時に拡張している頭部血管を選択的に収縮させ、発作を改善すると考えられている。エルゴタミン製剤に比べ、副作用が少なく、また、発作中の投与でも優れた頭痛改善効果が見られるのが特徴である。GW-102。
出典
高杉益充:Drug Information;月刊ミクス,6:104-105(2000)
治験記号:SN-408
<一般名:salmeterol xinafoate>
概要
[商]セレベント(グラクソウエルカム)。気管支拡張剤、β2-受容体刺激性、気管支喘息。申請中。[剤型]吸入用噴霧剤、エアゾール剤。phenylethanolamine系の気管支拡張剤で、β1-受容体には殆ど作用せず、β2-受容体に選択的に作用し、長時間にわたる気管支拡張作用を示すとされる。
出典
トライアルドラッグス2000;株式会社ミクス,2000
治験記号:SNB-5001
<一般名:epoetin epsilon>
概要
[商]エポスノー(雪印-扶桑)。貧血治療剤、遺伝子組換え型ヒトエリスロポエチン、透析施行時の腎性貧血。申請中。[剤型]注射剤。静注・皮下注。凍結乾燥注射剤。ヒト胎児由来EPO遺伝子を仔ハムスター腎由来培養細胞株であるBHC(C-13)細胞に導入することにより作成したEPO産生細胞の培養上清液より精製純化したものである。
出典
トライアルドラッグス2000;株式会社ミクス,2000
治験記号:SNK-508
<一般名:cevimeline hydrochloride>
概要
[商]サリグレン(雪印)・エボザック(日本化薬)。アセチルコリン受容体作動薬、アルツハイマー型痴呆症、シェーグレン症候群治療剤。申請中。[剤型]カプセル。ムスカリン性アセチルコリン受容体(M1型)の選択的な作動薬で、痴呆モデル及び記憶障害モデルで明らかな改善作用を示すが、コリン作動製薬物一般に見られる振戦、唾液分泌、血圧低下等の作用は弱く、作用の分離が認められている。
出典
トライアルドラッグス2000;株式会社ミクス,2000
治験記号:SNK-860
<一般名:fidarestat>
概要
[商]アルドス(三和化学-科研)。アルドース還元酵素阻害剤。申請中。[剤型]錠剤。スピロヒダントイン化合物で、アルドース還元酵素阻害薬である。STZ(ストレプトゾトシン)糖尿病ラットの神経内代謝異常、神経機能の低下に対して用量依存的に効果を示し、組織学的にも著明な効果を示すことから糖尿病性末梢神経障害に対する有効性が期待される。
出典
トライアルドラッグス2000;株式会社ミクス,2000
治験記号:SPf66
<一般名:——–>
概要
コロンビア国立大学のManuel Patarroyo教授が開発したマラリアのカクテルワクチン。カクテルワクチンはワクチン候補分子の人工ペプチドを数種つなぎ合わせたサブユニットで、赤血球内のメロゾイトと呼ばれるステージの表面抗原と、蚊から注入されたスポロゾイイトと呼ばれるステージの表面抗原からなる。本ワクチンは化学合成された世界で初めてのワクチンとして注目され、南米及びアフリカの45000人を超える人々に実験的に接種を行い、一部有望な成果を得たが、結果的には落胆せざるを得ないワクチン効果しか得られなかった。
出典
狩野繁之:第15回国際熱帯医学・マラリア学会;週刊医学界新聞,第2415号,2000.12.4.
治験記号:SQ-29852
<一般名:ceronapril hydrate>
概要
[商]ノバクリル(BMS)。血圧降下剤。申請中。[剤型]錠剤。ACE阻害薬。
出典
明日の新薬CD-ROM,2000.12版
治験記号:SR-47436
<一般名:irbesartan>
概要
アンジオテンシンII受容体拮抗剤。ロサルタンより10倍以上強いA II受容体拮抗作用と降圧作用を示し、本剤自体が活性体であるため、効果のバラツキが少なく、副作用もプラセボとほぼ同程度と少ない。米国では高血圧症のファーストチョイスとしてBMAから発売された。臨床第III相試験段階。2001年申請予定。塩野義製薬。
出典
月刊ミクス,9:111(2000)
治験記号:SS-320A
<一般名:——–>
概要
フドステイン。[商]クリアナール錠(三菱ウェルファーマ)。2001年10月承認。去痰剤。システイン系の化合物で、優れた気道分泌促進作用及び気道粘液調整作用を有し、安全性が高い。エスエスが第II相臨床試験まで単独で開発し、1995年11月吉富と共同で第III相臨床試験を開始、販売契約を締結。
出典
月刊ミクス,12:66(2001)
治験記号:SS-320A
<一般名:fudosteine>
概要
[商]スペリア錠(エスエス製薬)、クリアナール(ウェルファイド)。去痰薬、慢性気管支炎の去痰。申請中(1997.3.申請)。[剤形]錠剤。システインの誘導体で、気道クリアランスを促進する効果を有し、気管支病態動物での気道粘膜組成変性・調整作用を有する。
出典
トライアルドラッグス2000;株式会社ミクス,2000・月刊ミクス,3:38(2001)
治験記号:SSY-720
<一般名:——–>
概要
口腔・咽頭カンジダ症。抗菌スペクトルが広く、作用持続が長いことから維持療法としての間歇投与が可能な抗真菌剤。英国・第II相臨床試験段階(ウェルファイド-エスエス)。
出典
月刊ミクス,3:38(2001)
治験記号:ST-630
<一般名:falecalcitriol>
概要
ホーネル錠(大正製薬)。ファレカルシトリオールは維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能低下症における低カルシウム血症とそれに伴う諸症状の改善、クル病・骨軟化症に伴う諸症状の改善に対する新薬。本来は米・ウイスコンシン・アルムニ研究財団(WARF)で合成された活性型ビタミンD3誘導体で、[商]フルスタン錠(住友)との共同開発で1997年2月に申請された。強力で持続的な骨代謝改善作用を有することから骨粗鬆症の治療薬として臨床第II相後期試験まで開発を進めたが、1993年から二次性副甲状腺機能亢進症の適応を優先させ、2001年4月に承認された。
出典
月刊ミクス,5:58-59(2001)
治験記号:SUN N-8075
<一般名:——–>
概要
前臨床。サントリーが創製した脳梗塞急性期治療剤。2000年12月大正製薬との共同開発合意。国内に先行し、米国での試験着手の予定。
出典
月刊ミクス,5:58-59(2001)
治験記号:SUN-4001
<一般名:adenosine>
概要
[商]未定(サントリー)。虚血性心疾患負荷誘導剤。申請中。[剤型]静注用剤。アデノシンの冠血管拡張作用を利用し、201TI心筋シンチグラフィ時、アデノシンで薬理学的ストレスを加えることにより虚血部欠損像をより鮮明に描出することが可能であると考えられている。心筋シンチグラフィ施行時の有用な負荷誘導剤として開発されている。
出典
トライアルドラッグス2000;株式会社ミクス,2000
治験記号:SUN-9216
<一般名:lanoteplase>
概要
[商]ワンプラス(ゼリア-サントリー)。血栓溶解剤、遺伝子組換えt-PA誘導体。申請中。[剤型]静注剤。組織プラスミノーゲンアクチベータ(t-PA)の体内半減期が短いという欠点を改良した血栓溶解剤。急性心筋梗塞にワンショット静注。第二世代t-PA。
出典
トライアルドラッグス2000;株式会社ミクス,2000