冷房病による眩暈
火曜日, 8月 14th, 2007KW: 語彙解釈・冷房病・cooling disorder・眩暈・不適応症候群・自律神経失調症
Q:冷房病の症状として『めまい』は見られるか
A:冷房病(cooling disorder)は、環境温低下により、熱順化が乱されて生ずる不適応症候群である。
主に女性に見られ、これは生理的な差異と衣服によるとされる。症状は非特異的で、体、特に足の倦怠感、冷感、頭痛、咽頭痛、腹痛、神経痛、リウマチの悪化、生理障害、皮膚の荒れ、風邪をひきやすい、下痢などである。一般に25℃以下で発生が増加し、部屋の中で温度差があること、冷風が直接当たることも原因となる。
腰に毛布を掛けたり、膝掛けをするとよい。室温は25-27℃とし、外気温との差を5℃以内にするの報告がある。
その他、日本に『冷房病』が登場したのは1960年頃で、当初OL達が倦怠感や疲労を訴えたが、『サボリ』、『不満』としか受け取られなかった。
1970年代になって家庭用冷房機器が急激に普及したが、冷房病の研究は進まなかった。1980年代になって初めて自律神経との関連が解ってきた。
冷房の使いすぎによって自律神経が麻痺、急激な温度差の変化によって混乱することが原因で冷房病が発現する。
手足の冷え ・ほてり ・肩こり ・しびれ ・慢性疲労 |
めまい ・のぼせ ・だるさ ・頭痛 ・下痢 |
便秘 ・不眠 ・肌荒れ ・月経不順 ・太る |
アレルギー 風邪をひきやすい ・トイレが近い ・イライラしがち |
つまり『冷房病(クーラ病)』とは、エアコンにより過度に体を冷やされ、室温が外気温に比較して低くなり過ぎることによる体の変調をいう。
高温多湿の日本に多い文明病である。『冷房病』は、男性より女性、体力のある人より無い人、病人、高齢者の訴えが多い。更に生理異常や生理痛などで、生来『疲労倦怠感、頭痛、食欲不振、腹痛、下痢、めまい、手、足、腰、背すじの冷え、手足のだるさ、神経痛、腱鞘炎』等を有している者では、自律神経失調症によるこれらの症状が発現しやすいといわれている。
[615.8.COO:2003.12.29.古泉秀夫]
- 医学大辞典;南山堂,1992
- http://www.ktv.co.jp/ARUARU/search/arureibo/rei_1.html, 2003.12.29.
- http://www.ikebukuro.ne.jp/123/topic2.html,2003.12.29.
- http://www.kirishima.ne.jp/new_contents/kenko/008.html, 2003.12.29.