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プール熱について

月曜日, 8月 13th, 2007

KW:語意解釈・プール熱・poolfever・咽頭結膜熱・ pharyngoconjunctival fever・PCF・プール性結膜炎・swimming-pool conjunectivitis

Q: プール熱という言葉を耳にするがこれはどの様な病気なのか

A:プール熱(poolfever)→咽頭結膜熱(pharyngoconjunctival fever;PCF)。アデノウイルス感染により発症し、発熱、咽頭炎、結膜炎を主症状とする急性伝染性疾患。

発症形態により流行型と散発型に分けられ、流行型ではアデノウイルス3型、7型によるものが多い。

潜伏期間は約5-7日間で、症状・所見として咽頭結膜熱に特徴的な発熱、咽頭炎、結膜炎の三主徴を常に伴うとは限らない。

発生は年間を通じてみられるが、夏季、プールを介して流行するものはプール熱(プール性結膜炎;swimming-pool conjunectivitis) の別名を持つ。

プール熱といわれる理由は、プール用水の消毒の不徹底により、プール利用者に感染が拡大することに由来する。

第5類感染症(定点把握)[咽頭性結膜熱・流行性角膜炎の診断をした指定届出機関(小児科定点・眼科定点)の医師は、翌週の月曜日迄に最寄りの保健所に年齢・性別毎の患者発生数を届け出る。

学校保健法では、主要症状が消退した後 2日を経過するまで出席停止(咽頭結膜熱)、病状により学校医その他の医師が伝染の恐れがないと認めるまで、出席停止(流行性角膜炎)]。

[615.8.PCF:2004.3.9.古泉秀夫]


  1. 伊藤正男・他総編集:医学書院医学大辞典,2003