バイアスピリン錠の粉末化について
日曜日, 8月 12th, 2007KW:物理化学的性状・特殊用例・粉末化・バイアスピリン錠・アスピリン・aspirin・腸溶錠
Q:バイアスピリン錠の粉末化による調剤は可能か
A:バイアスピリン錠100(バイエル薬品)は、1錠中にアスピリン(aspirin)100mgを含有するフィルムコーティング錠である。本剤は耐酸性のフィルムコーティングを施すことにより有効成分であるアスピリンが胃で溶出せず、小腸で速やかに溶出し、吸収されるように製剤設計を行った腸溶錠である。
剤形 | 温度安定性 | 湿度安定性 | 光安定性 | 水溶解性 | 力価 | 味 | 臭 | 融点 | 総合判定 |
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× | ? | ? | ? | ? | ? | ? | ? | ? | × |
なお、本剤添付文書中の9.適用上の注意-(1)服用時の1)として『本剤は腸溶錠であるので、 急性心筋梗塞の初期治療に用いる場合以外は、割ったり、砕いたり、すりつぶしたりしないで、そのままかまずに服用させること』の記載がされ ている。
なお、aspirinは低薬価の原末も市販されており、経管投与等の投与が必要な場合、aspirin原末を秤量して投与する。なお、その際、 胃腸障害を防止する目的で消化器用薬を併用する等の配慮が必要である。
[014.4.ASP:2004.10.4.古泉秀夫]
- バイアスピリン錠100mg添付文書,2002.3.改訂