雪茶について
日曜日, 8月 12th, 2007KW:健康食品・雪茶・セツチャ・ムシゴケ科・地茶・ジチャ・太白茶・タイハクチャ・Snow Tea
Q:最近TVで話題となった雪茶について
A:雪茶(セツチャ)は、ムシゴケ科の植物、雪茶の地衣体と報告されている。
- 異名:地茶(ジチャ)、太白茶(タイハクチャ)。Snow Tea、Xue^ Cha’。
- 原植物:Thamnolia vermicularis(Ach.)Asahina。地衣体は白色あるいは灰白色で、管状をなし、単一のものと僅かな分枝を持つものがあり、先端がやや湾曲し、回虫状を呈し、高さ3-7cm。断面は中空、質は少し柔らかい。臭いはなく、味は苦く茶に似ている。雪茶は太く、しっかりとしており、白色で、味が苦いものがよいとされている。産地は雲南、四川。
- 成分:タムノール酸、スクァマト酸、ベオミセス酸が含まれる。更にD-アラビトール、マンニトールが含まれる。
- 薬効・主治:清熱し渇きを解く、脳を醒まし神を安らかにするの効能がある等の報告がみられる。
その他、雪茶とはチベット高原から雲南省北西部標高4000m以上の夏でも積雪の残る高地にしか生息しない貴重なもので、石岩などに自生するムシゴケ科の地衣植物。
豊富なビタミンやミネラル成分以外に雪茶特有の成分「雪茶素」(中国化学院昆明植物研究所の分析の結果発見された雪茶の構成主成分地茶酸、D-アラビトール、マンノースなどから構成されるデプシド酸類化合物で特にすぐれた種々の活性作用を持ち、健康増進若さの維持などには極めて有益な成分)を含み、地衣類の中でも雪茶は古来より健康維持の為に飲まれている健康茶である。
明の時代から皇帝に献上され宮廷秘茶として飲まれていた。
雪茶は豊富なビタミンやミネラル成分(アミノ酸18種類、ミネラル微量元素9種類、ビタミン6種類)以外に雪茶特有の成分「雪茶素(vermicuarim)」を含み、この成分が胃腸で行われる脂肪分の消化・吸収に直接働き、脂肪分を中和分解させる等の報告も見られる。
ただし『雪茶』をほぼ3カ月飲用した女性でGOT、GPTの急激な上昇と動悸、倦怠感が、約4カ月飲用した女性で急激な食欲減退とともに体重減少が見られ、医療機関の受診によりGOT、GPTの上昇と黄疸が見られたため、雪茶の飲用を中止させたところ、症状の消失が見られたとの医師からの報告があったとされているため、『健康バラエティー番組』の放送内容を鵜呑みにし大量に飲用することは避けるべきである。
[015.9.SNO:2004.1.27. 古泉秀夫]
- 上海科学技術出版社・編:中薬大辞典;小学館,1998
- http://www.holos- web.com/yukicya2/,2004.1.12.
- 都道府県等から報告されたいわゆる健康食品に係わる健康被害例について(お知らせ);厚生労働省食品安全部基準審査課新開発食品保健対策室,平成15年12月22日(資料-00501)