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滋養糖について

土曜日, 8月 11th, 2007

Q:吸入薬に滋養糖を加えるという処方がでたが、これは何か

A:滋養糖(和光堂)は、調製麦芽糖水飴として市販されている製品である。

本品は、ミルクや離乳食が摂食できない乳幼児のカロリー補給用として調製された消化吸収良好の麦芽糖とデキストリンからなる粉末製品である。

本品は馬鈴薯澱粉を酵素で加水分解し、麦芽糖とデキストリンの糖化液とし、不純物をろ過して乾燥したものである。

用途は離乳食の甘味味付、砂糖の代わりに使用するとされている。

使用方法

  • 新生児の水分補給:湯ざまし50mLに添付の匙1杯(すり切り1杯:約3g)の滋養糖を溶解する。
  • 乳児の水分補給:湯ざましや薄目の果汁50mLに添付の匙1?2杯の滋養糖を溶解するとされている。
エネルギー 380Kcal
蛋白質 0.5g
脂質 0 g
糖質 94.5g
ナトリウム 10?40mg

本品は医薬品ではなく食品に分類されるものであり、処方せんによる調剤はできない。従って必要とするのであれば、患者個人の購入ということになる。

なお、滋養糖を吸入薬に配合した使用例、あるいはその結果についての資料はない。

[011.1JIY:2000.5.30.古泉秀夫]


  1. 和光堂株式会社品質保証部・私信,2000.5.29.