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経管栄養時に使用するチューブの交換時期

金曜日, 8月 10th, 2007

KW:薬物療法・経管栄養・経管栄養法・tube feeding・チューブ交換時期・鼻腔栄養法・nasal feeding・経腸栄養法・enteral nutrition・胃瘻・gastric fistula・口腔ネラトン法

Q:経管栄養時のチューブの交換時期について。1週間程度で汚染されるとする資料を見たが。

A:経管栄養法(tube feeding)とは、経口摂取が不十分あるいは不可能な患者にチューブを直接消化管まで挿入して栄養物を注入する栄養法である。チューブは病変の状況によって

  1. 鼻腔経由(鼻腔栄養法:nasal feeding):鼻腔経由でチューブを挿入し、チューブの先端は、胃内・空腸内におかれる経腸栄養法(enteral nutrition)である。挿入したチューブは、交換時期が来るまで留置される。鼻腔栄養法の欠点は、常に咽頭に異物感がある、チューブ周辺の不潔、嚥下運動の妨げになる等であるとされている。鼻腔経由の場合のチューブの交換時期については、2-3週間に1回、約2週間に1回とする報告がされている。
  2. 外瘻(external fistula)(胃瘻:gastric fistula・空腸瘻):腹部に造設された外瘻あるいは胃瘻からチューブを挿入する方法で、抜去されないよう胃内固定版と体外固定版で固定されている。胃瘻カテーテルの種類は4種類あると報告されている。胃内に固定する型式で「バルーン型」と「バンパー型」、胃外に固定する型式で「ボタン型」と「チューブ型」である。
    カテーテル交換の目安は、バンパー型4-6ヵ月、バルーン型1-2ヵ月とする報告が見られる。但し、この期間設定は、清潔管理のための期間設定ではなく、保険適用となる期間のようである。

その他、口腔Nelaton法が報告されており、本法は、チューブを口から挿入し、栄養物の注入後は口からチューブを抜管する。利点として、注入時以外は抜管しているため、管理が容易であり、口腔咽頭の清潔が保たれる。注入時間が短い。挿入時の刺激で嚥下の訓練ができる等であるが、欠点として、咽頭反射が強いと挿入できない。経鼻経管より挿入の工夫が必要であるが、アデノイドがある場合、挿入が困難であるとする報告がされている。

[035.1.TUB:2005.10.25.古泉秀夫]


  1. 医学大辞典;南山堂,2001
  2. http://www5d.biglobe.ne.jp/~taberu/sou-mokuji.htm,2005.10.24.
  3. 胃管留置・経管栄養管理マニュアル作成小委員会:経管栄養管理ガイドライン-旭川赤十字病院;http://city.hokkai.or.jp/~makky97/risk/tubefeedinggaidline.pdf#search,2005.10.24.
  4. http://www.chugei.or.jp/care/investigation/8(q&a)-4.html,2005.10.24.
  5. http://www.peg.ne.jp/news/report/040603.html ,2005.10.24.