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あまちゃづる茶について

月曜日, 8月 6th, 2007

KW: 健康食品・機能性食品・生薬・漢方薬・あまちゃづる茶・アマチャヅル・ Gynostemma pentaphyllum・七葉胆・シチヨウタン・小苦薬・シヨウクヤク・公羅鍋底・コウラカテイ・遍地生根・ヘンチセイコン・絞股藍・ココウラン・ダンマラン・サポニン配糖体

Q:あまちゃづる茶と称して市販されているお茶の成分等について

A:アマチャヅル(Gynostemma pentaphyllum(Thunb)Mak. )には、七葉胆(シチヨウタン)、小苦薬(シヨウクヤク)・公羅鍋底(コウラカテイ)・遍地生根(ヘンチセイコン)等の異名がある。

ウリ科の植物。絞股藍(ココウラン)の和名が、アマチャヅルであり、その全草又は根茎を用いる。多年生よじのぼり性草本。

  • 成分:ステロール、糖類、色素、配糖体を含む。
  • 薬効:消炎・解毒、鎮咳、去痰。研って粉末にし、1 回0.7-1 銭、1 日3 回服用し、10日を1 クールとする。

本品の成分として、ダンマランを基本骨格とするサポニン配糖体が見出だされ、現在までに、抽出された20種を越える成分中、薬用人参に含まれるものと全く同じ構造をした成分が数種発見されている。このダンマラン系サポニンは、薬用人参の仲間以外には含有されていることが少ないもので、薬用人参の有効成分ではないかとして研究されている物質である。従って、アマチャヅルにも、人参と同様の効果が期待できるのではないかとして、新しく我が国で服用し出したものである。

その効能や有効成分に関する研究は、緒に付いたばかりであり、その本質については殆ど分っていない。近年の中国における臨床研究では、本品の粉末(1 回2.5-3.0gを1 日3 回-10 日間)の服用により、慢性気管支炎にやや有効であるとする結果が出されているが、副作用として軽度の悪心、嘔吐、腹部膨満、下痢あるいは便秘、眩暈、耳鳴等が発現したと報告されている。また、アマチャヅルは、成育場所により成分が多様に変化するため、一定の品質のものを得ることは困難だとされている。


  1. 上海科学技術出版・編:中薬大辞典 第2 巻;小学館,1985,p.1088
  2. 難波 恒雄・他:アマチャヅルの薬効の有無;
    質疑応答 第12集;日本医事新報社,1985,p.603
  3. 国立国際医療センター薬剤部医薬品情報管理室・編:FAX.DI-News,No.422,1992.10.9.